憧れの場所に立てた瞬間
最後の答案練習会は、私の受験勉強の中で一番の思い出です。
模試や答練会の上位には、いつも同じ顔ぶれが並んでいて、私はその人たちに強い憧れを抱いていました。
「いつかあの中に入りたい」。その思いを胸に臨んだ最後の答練会。結果は、総合順位で1桁。
これまでずっと見上げていた上位陣の一員になれたことが、本当にうれしくて、そのときの光景は今でも鮮明に思い出せます。そして、その経験は入試本番での大きな自信につながりました。
苦手を「普通」に変えるということ
私は算数が苦手で、計算も文章題も図形も、なかなか点が取れませんでした。そんなとき、先生から「スピードアップ演習を周回しなさい」と言われました。基礎的な一行問題が中心で、「本当にこれだけでいいのか」と思うこともありました。それでも信じて続けました。すると、最後の答練会で、初めて算数の上位ランキングに名前が載りました。
そのとき気づいたのは、苦手を無理に得意にする必要はない、ということです。まずは「普通に解ける」レベルまで引き上げること。それが結果につながる第一歩でした。
見方を変えた、その一言
私は物語文で心情を問われる問題になると、「自分ならどう感じるか」と考えてしまい、よく間違えていました。そこで国語の先生に質問したときに言われたのが、「登場人物に感情移入しすぎるな」という言葉です。6年生の夏のことでした。「登場人物は自分ではない」と意識するようになってから、国語の成績は一気に伸びていきました。そして12月の外部模試では、国語で1位、しかも満点を取ることができました。この言葉は、私の中学受験の中で一番役に立った、大切な一言です。
目標は、手が届くところに置く
これから受験に向かうみなさんへ伝えたいことがあります。
「志望校合格」という目標は、とても大切ですが、少し遠く感じてしまうこともあります。そのままでは、日々の勉強の力に変えにくいこともあります。だからこそ、「身近な目標」を持つことをおすすめします。「模試で◯位を取る」「◯◯君に勝つ」など、自分が本気になれる目標であれば何でも構いません。
小さな目標を一つずつ達成していった先に、必ず大きな目標が待っています。
そしてもう一つ。私は白石学習院で、高いレベルで学び合い、笑い合える仲間に出会うことができました。その存在は、中学受験で得た一番の宝物です。




