教壇から見える風景

教壇から見える風景 Vol.2

みなさんこんにちは。

私は子供の頃から読書が好きで、漫画、小説、辞典、図鑑などジャンルや形式にこだわらず、多くの本を読んできました。今ではインターネットで気になる書籍を見つけたり、友人のお勧めの本があったりすると、すぐに電子図書で購入してしまいます。本の世界においてもデジタル化が目覚ましい今、紙の本の存在感は薄れつつあるようです。スマートフォンひとつで、いつでも多くの本に接することができる、本当に便利な時代になってしまいました。

紙の本の良さのひとつは、読んでいて心に響いたフレーズにマーカーを引いたり、出てきた言葉の意味を調べて余白に書き込んだりすることで、内容がより深く理解できたり印象に残ったりすることです。他にも、大事なページに付箋を貼るなどアレンジは無限です。本棚の整理中に昔の本に手がのびて、つい読みふけってしまったという経験もめずらしくありません。思い出のアルバムを馳せる。紙の本は古くなると、自分を振り返るためのアイテムにもなるんですね。本屋に行くことは「今の自分」を知ることにもなります。自分が手に取った本=自分が興味のあることなので、「どんな本に手がのびることが多いか」が自分を分析するための材料になるのです。とにかく文章が好きで色々と考えながら読んでいることが多かった、と思います。

また、語彙力がついてくると表現できることがらが増えていくので、会話をしたり、文章を書いたりすることがとっても楽しくなってきます。そうすると更にいろいろな言葉や漢字が知りたくなっていき、いいリズムが生まれます。知らない言葉がでてきたから、知りたい。知りたいことに関していろいろな数字が出てきたから、その使い方を知りたい。自分で読書を通じて課題を見つけ、そのことに対して興味を持ってほしいと思います。

(高校部 M・Y)