愛情レシピ

元気玉=“味噌玉”って!?

江戸時代には、『医者に金を払うよりも味噌屋に払え』ということわざが生まれたほど、味噌は昔から日本人には欠かせないものでした。

昔ながらの製法で造られているお味噌が美味しいのは、微生物の力でアミノ酸や旨味成分が生まれているからこそ!  

味噌は、大豆に塩、麹を加えて発酵させて造られます。 

大豆は、白から茶褐色の色をしていますが、発酵の過程でだんだんと色が濃い色となっていきます。

実は、この色素成分が、味噌独特の色素成分(メラノイジン)であり、この色素成分に抗酸化作用があって、皮膚や粘膜の老化や免疫力の低下を防ぐ働きがあるのだそうですよ。

また、お味噌はたんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富な機能食品です。 

『味噌汁は朝の毒消し』とも言われるほど朝一杯のお味噌汁は、ぜひ飲んで欲しいオススメ朝食のひとつです。 夕食を食べてからおおよそ10時間近くもエネルギーを摂取していないため、朝起きたてのカラダや脳は全くのエネルギー不足になっています。 当然朝から活発に動くためには相応のエネルギーが必要になります。 朝ごはんを摂取することにより、脳の働きを活発にして、集中力や記憶力を高めることができるのは周知のところですよね。

また、朝食後は体温が上昇して代謝が高まりますから、加えて太りにくいカラダを作り、便秘解消の効果があるとも言われています。 お味噌に含まれるビタミンB群がカラダを目覚めさせてくれてカラダを温めて代謝アップにつながり、カラダに栄養素を摂り込むためにも、アミノ酸が吸収されやすい汁物で取り込むことは、朝食には不可欠となってきます。 なので、そんなお味噌を手軽に摂取できるのが、“味噌汁”ということなのです!

とは言え、忙しい日常で、毎日お味噌汁を飲むこともままならいというご家庭も多いのではないでしょうか。 

そんな時に、オススメしたいのが【味噌玉】です。

実は、【味噌玉】は戦国時代からあったもので、武将たちが味噌を丸めたものを焼いて携帯していた「元祖インスタント食品」なのだとか。 まさに‘元気玉’なのです。

そして、「戦国時代の武将は【味噌玉】を常備して戦いに挑んでいた!」なんて、受験生にとっては、パワーがみなぎってくる勝負飯になるかもしれません~♪

 

美味しいお味噌は、出汁がなくてもとっても美味!

自家製味噌なら、さらに最高なのでしょうが、出汁が出るような食材(乾物でOK!)を入れることによっても、さらに深みのある味になりますよ。

そんな乾物の食材に、海藻類やネギ類の香味野菜を取り入れることにより、カラダも頭もだるくなりがちな、蒸し暑くてしかも雨の多いこれから時期に、体内に滞り続けネバネバ状態になった水分(「痰」と言うそうですが)を取り除く働きもするそうです。

乾燥わかめやとろろ昆布、焼海苔や乾燥ねぎなどを具材として取り込んで、【味噌玉】を手作りしておいて、慌ただしい朝食に、塾弁のお供に、ぜひ取り入れてみませんか。

 

【味噌玉】  約10玉位

・味噌    120g

・かつお節  1パック

・焼海苔   2g:もみ海苔ひとつまみ

  ~普通の海苔をちぎってもOK!

・乾燥ねぎ  2g

 *小口切りにした青ねぎ1本を耐熱皿+キッチンペーパーの上にバラバラに置いて

  レンジ500w3分~で乾燥させます。

  • アレンジ乾燥具材:乾燥ワカメ+かわいいお麩、 とろろ昆布+乾燥ねぎ

切干大根(カットしておく)+擦りゴマ  各2gを目安に入れる。

 

①すべての材料を混ぜる。

②ラップに12~13gずつ分けて、空気を抜いて包んで密封し、タッパー等に入れて冷蔵庫で保存する。

☆乾物を混ぜただけなので、10日位は保存できますが、1週間くらいで使い切るイメージで作ってみてください。

☆後は、飲みたい時にポンと【味噌玉】を器に入れて、お湯150cc位を注ぐだけでいただけます。