愛情レシピ

眼精疲労にも『春野菜』!

スーパーの店頭では、たくさんの『春野菜』が出回っています。

春キャベツに新ジャガ、新玉ねぎ、筍、ふき、タラの芽、アスパラ、菜の花、そら豆にえんどう豆、ニラや新セロリ、新ごぼう等々、今が旬の『春野菜』、春にしか食べることのできない『春野菜』です。

今並んでいる『春野菜』は、前年の寒い時期(晩秋から冬)に種まきをし、また苗を植え付けた野菜たち。寒い冬の時期に地中に根を張り、我慢してじっと暖かくなるのを待っていたのです。だから、春が来て気温が少しずつ高くなってくると同時に少しずつ大きくなってきた野菜たちなので、柔らかくて甘味もあり、瑞々しいのです。栄養もたっぷりと蓄えた生命力にあふれた『春野菜』ですが、強い香りや独特な苦味を持つものも多いのが、『春野菜』の特徴のひとつ。この香りや苦味の成分には、冬の間、人間の体内に溜まってしまった老廃物を排出する働きがあるとも言われ、あらゆる病気の原因やカラダを老化させる原因にもなる活性酸素を除去する抗酸化力がたくさんあるとも言われています。

「薬膳」の考え方では、春は食物同様に人間のカラダも目覚める季節で、冬の間に落ち込んだ新陳代謝のせいで、結果、溜め込んだ脂肪や毒素、老廃物などを解毒・浄化するデトックス効果があるのが『春野菜』と言われています。

栄養素だけでなく食材の持つ味わいも、「春は苦味、夏は酸味、秋は甘味、冬は厚味(こってり味のこと)」という具合に季節ごとに変化します。「春は毒消しの苦味、夏は疲労回復の酸味、秋はエネルギーを蓄えるための甘味、冬は身体を温めるための厚味」と本能的に求める味とも一致しているのです。

また、春の季節には五臓(肝・脾・心・肺・腎)の中の「肝」によい食物を食べると良いと言われています。「肝」とは、肝臓だけではなく、目・神経・筋肉・爪も含まれており、解毒や血液の貯蔵にも関係しているところなので、漢方の世界では、【肝は目に通じる】とも言われているのだとか。目が疲れている時には、肝臓の機能が落ちていて疲れているということなのだそうですよ。

4月になり、新学年となって、お勉強に頑張っているお子様にとっては目の疲れは切実ですね。

今回は、【肝は目に通じる】ということで、眼精疲労予防にもなる『春野菜』をふんだんに使った簡単レシピをご紹介します。

『春野菜』を、お子様にも食べやすいクリーミーなパスタに取り入れたレシピですよ!

『春野菜』のえぐみや苦味は、牛乳や生クリーム、さらにチーズのような乳製品との相性が実は抜群なのです~♪

牛乳や乳製品のコクと旨味のおかげで、筍、菜の花etc.の『春野菜』がまろやかでミルキーな味わいに仕上がります。乳製品の風味が加わることで、『春野菜』の特有のえぐみも気になりませんよ。

【春野菜たっぷり★クリーミーパスタ】  2人分

<春野菜>

・筍        100g(小1/2本)

・そら豆      3~5房

(房から取り出し、下茹で後皮をむく)

・スナップえんどう 50g 

(下茹でして、半分に裂いておく)

・グリーンアスパラ 4本

(はかまをとり、食べやすい長さにカット)

・菜の花      Ⅰ/2束

・春キャベツ    2枚(食べやすい一口大にカット)

・ベーコン     2枚(細切り)

・パスタ~フェットチーネ 150g(クリームが絡み易いように平麺です)

・牛乳       1と1/2カップ

・小麦粉      小さじ2

・コンソメ(顆粒) 小さじ2

・粉チーズ     大さじ2

・バター      10g

・塩こしょう    適量 

①筍は、ヌカで下茹でした状態から、穂先は薄切りに、根本は繊維に沿って短冊切りにする。そら豆、スナップえんどうも下茹でして、準備をしておく。他の春野菜はカットのみ、パスタと一緒に茹でていきます。

②鍋に熱湯を沸かして、パスタを茹でていく。パッケージの茹で時間の2~3分前から、アスパラ・菜の花・キャベツを入れて茹で上げます。

③フライパンにバターとベーコン、筍を入れて炒め、小麦粉を入れて炒め絡めていく。そこに牛乳を2~3回に分けいれて、ダマをのばしながら、コンソメと粉チーズも入れていく。そら豆も入れて、ごく弱火でトロミが付くまで煮たら、火を止める。

④塩こしょうで調味して、②が茹で上がったら、よく水気を切って加え、サッと絡めたらすぐにお皿に盛り付けて!

★春野菜は、なんでもOK!野菜の硬さによって、下茹でするかを考えます。

基本はパスタと一緒に茹でていきますが、お鍋に入れるタイミングは調整してください。