高校受験まるわかり講座

親の口出しがとても嫌です。

親がいちいち「勉強しなさい」と口を出してきてイライラします。こんな精神状態では勉強がはかどらず悪循環に陥ってしまいそうです。どうすればいいでしょうか?

お答えします!

「勉強しなさい」と言われると逆にやる気がなくなるのは、脳の仕組みによるものです。

「勉強しなさい」と言われると、腹が立つだけでなくやる気も削がれてしまいますよね。実はそのイライラ、脳の仕組みから見ても当然の反応なのです。脳には「自分の行動は自分で決めたい」という根本的な欲求があるため、人から指示されると次のようなメカニズムでモチベーションが奪われてしまいます。

■「自己決定権」の侵害

脳内でやる気を生み出す「側坐核(そくざかく)」は、「自分の意思で行動を選ぶ」ことで活性化し、意欲を高める物質を分泌します。しかし、他人から指示されると「強制された行動」と認識され、分泌が止まってやる気が急降下してしまいます。

■心理的反発(リアクタンス)

自分の自由が脅かされたと感じると、脳の感情領域がストレスや拒絶反応を引き起こします。「指示に従う=服従」のように感じられ、無意識のうちに強いイライラが生じます。

■達成感の喪失

指示された後に行動すると、脳は「言われたからやった」と処理してしまいます。その結果、やり遂げたときの達成感が激減し、次の学習へのモチベーションが続きにくくなります。

 

では、親からの口出しを防ぎ、自分のペースで勉強を進めるにはどうすればよいでしょうか。試してほしい工夫は次の2つです。

 

①.自分から宣言して主導権を握る

「〇時から始める」と先に伝えることで、親から指示される隙をなくし、脳に「自分の決定だ」と認識させます。

②.「5分だけ」手を付けて脳を動かす

それでもイライラして手につかない時は、「まずは5分だけ」と決めてテキストを開いてみましょう。実際に行動を起こすことで側坐核が刺激され、後から自然と集中力がついてきます。

 

まずは自分のスケジュールを事前に親へ共有してみましょう。その上で宣言通りに行動し、少しずつ信用を築いていくのが近道です。

※「分かっていても行動に移せない」という方は、ぜひ過去の記事『わかっていてもなかなかやる気になれません。いい方法はありませんか?』も参考にしてみてください!

 

最後に…

もし、あなたが親の立場になったとき、わが子に「勉強しなさい」と一切言わないようにできそうですか?

難しいかもしれませんね。親が口を出してしまうのは、根本に「わが子に幸せになってほしい」という想いがあるからです。

「勉強しなさい」という言葉の裏には、あなたへの愛情や、壁に立ち向かっていく姿への期待が隠れていることも、少しだけ頭の片隅に置いておいてくださいね。

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