公立中学と私立の中高一貫校はどう違う?
我が子に中学受験をさせるべきか迷っています。私立の中高一貫校に合格して進学できた場合、 地元の公立中学校に進学するのと、どんな違いが考えられますか?

学習、進学面はもちろん日常生活においても大きな違いが出てきます。どの選択がもっともお子様に合うか、じっくり考えたいところです。
中学3年の前期までには中学生の履修内容を終えて高校内容の学習へと移行します。高校受験がないた最大の違いは、「大学受験に向けた準備期間の長さ」です。広島市内にある大半の私立中高一貫校は、め、進学のタイミングでカリキュラムが分断されることなく、どんどん新しいことを学習していけることが大きなメリットとなります。結果的に高校最後の1年間は大学受験に向けた演習に取り組むなど、本格的な受験勉強に打ち込める期間が公立高校に比べて非常に長くなります。
また私立中学・高校はそれぞれ独自の建学の精神に基づく個性的なカリキュラムを持ち、特色ある学習プログラムを展開していることも私立中高一貫校ならではの魅力といえます。
さらにどの生徒も中学入試とそれに向けた密度の濃い受験学習を経て入学してきていることで、比較的学力レベルが近い生徒が集まります。そういった学習環境で切磋琢磨しつつ学習を進められるという点も見逃せません。
高校受験がないことで、クラブ活動に打ち込みやすいという声もよく聞きます。公立中学では中3で部活を引退し、翌春の高校受験に向けて勉強に打ち込むというのが一般的なパターンです。しかし、中高一貫校では部活を中断する必要はありません。同じ環境、同じ仲間と長い間部活に勤しむことが可能となります。もちろん、学校の勉強がきちんとできていることが前提とはなりますが、「中学・高校生活をやりたいことに注ぎたい」という理由で中学受験をされる方も一定数いらっしゃいます。
学習面以外に目を向けると「非常に強固な人間関係の絆」が特徴として挙げられます。中高6年間を同じ顔触れで過ごすことになるため、同学年による「横のつながり」だけでなく、部活の先輩後輩、そして世代をこえた「縦のつながり」の強さも中高一貫校ならではのものです。関東や関西に同窓会の組織があるということも珍しくありません。
一方で公立中学に進学することにメリットがないわけではありません。
子どもの成長のスピードには大きな個人差があり、小学校時代に学習面で大きな負荷をかけるよりもスポーツや他の習い事、地域や友人とのふれ合いに時間をかけたほうがよい場合もあるでしょう。
また公立中学校には様々な学力や価値観を持った生徒が集まります。この多様性は公立ならではものです。中学生活を通して色々なタイプの人と接することで、コミュニケーション能力や社会性、地域性などを学ぶことも多感な時期の中学生にとっては重要なことです。
さらに高校進学に際して、子どもは自分の将来の夢や目標について考える機会を持ちます。もちろん保護者のサポートが必要な場面もありますが、公立中学の生徒は自分の意思で主体的に志望校を決めるケースが多いように思います。
子どもの個性はそれぞれ違うからこそ、進学に関しても決まった正解はありません。個々の性格や特性、成長のスピード、大切にしたいこと、将来の夢や希望など様々な要素を踏まえて、本当にその子どもに合った進路を考えていくことが大切です。


