コラム

『教壇から見える風景』第1限

子ども達の好奇心をくすぐることは、今も昔も身の回りにたくさんあふれています。
身近なとこで起こる『すべての現象には必ず理由がある』わけです。そして、すべて「理科」という科目につながるといっても過言ではありません。
ただ普段の生活をしていても「好奇心」をくすぐることには気がつきません。そこで重要なのは「なぜ?」と思うこと。
“気になる”ということは、知的好奇心が刺激されていることを意味します。「なぜそうなるのか」とか、「どんなふうになっているのか」という『気になる』・『違和感』が好奇心へと繋がります。また、幼少期から小学校低学年のうちは、「好奇心」のかたまりですから、いかに「なぜ?」に対して検証・実証させていくかが「思考癖」をつけるカギとなります。
いろいろな方とお話をさせていただいていると、子ども達の「なぜ?」に対して、大人が『答え』を簡単に出してしまっていることが多いような気がします。これは、「本を読む前に推理小説の犯人を言われる」とか「録画していたサッカーの試合結果を見る前に聞かされる」ことと同じで、かなり「嫌な」ことですよね。周りの大人の何気ない言動が、知らず知らずのうちに子ども達の「楽しみ」を奪ってしまっている可能性があるわけです。
最初は「答え」が間違っていても構いません。まずは、自分で考え(仮説をたてる)、いろいろ調べて(実証する)、いろいろな人に伝えていくことが、理科の勉強の第一歩ですし、社会に出たときの「大きな力」になります。
私たち大人は、子ども達自身が日々の生活の中で『気になる』ことに対して、思考・試行をできる環境を整えて、それを楽しむぐらいの余裕が必要なのかもしれませんね。