手に職を
私が若い頃、大変お世話になったご家庭を先日訪れる機会があった。 もともと製造業を行っておられたからだろうか、どのような経済動向に対しても、すばやく冷静に行動ができるご家庭。その2世代目の奥様から、たまたま、家訓に近いご家庭の教育方針をお聞きすることができた。それは、どのような時代になっても、どのような経済環境になっても独りで生きていくことができる「手に職を身に付ける」ということだった。事実、二人のお子さんのうち、長女は、すでに薬科大学を卒業して薬剤師に、もう一人は医科大学へ進学し、2年後には医者になるそうだ。言うは易く行い難し。子どもの成長過程でいろいろな問題に直面したにもかかわらず、ブレのない終始一貫した親子の姿勢や生き方に脱帽した。厳しい経済環境のもと、「手に職を」という言葉は色あせることなく、今なお、キラキラと輝いている。

