知覧
猛暑の中、友人と鹿児島へ行く機会があった。今年はNHKの大河ドラマ「篤姫」の放映のためか、暑い真夏日とはいえ、多くの観光客を迎え、鹿児島県全体が生き生きしている感じがした。島津斉彬、小松帯刀、西郷隆盛などの史跡を訪れ、江戸後期、今の日本の礎をつくった歴史の一幕に触れることができた。また知覧の特攻平和会館にも足を運ぶことができた。高倉健・田中裕子主演映画、「ホタル」でおなじみの終戦直前に日本国を守るため自分の身を挺して南の空に散った若き特攻隊員たちの想いがつまった特攻平和会館。その会館で出撃数日前の屈託のない笑顔の若者たちの写真を眺めながら、彼らの数多くの直筆の遺言を読み、私は目頭が熱くなるのをとめることができなかった。63年前の心を切り裂かれるような若者たちの悲劇の上に今の日本がある。温故知新という言葉、過去を振り返り、新しき未来を知る・創るという意味だろうが、日本人のあるべき心のルーツが鹿児島にあったように思う。

