思春期
子供のことを人一倍考えるのが親。その気持ちは尊い。あれこれと細かく注意をするし,至れり尽せりの世話もするが,親の子に対する気持ちとは反比例するかのごとく,子供は親に反発する。特に思春期とそれ以降の反発度は大きくなる。なぜだろう?
ここで考えてみたいのは,親は子供が離れていく寂しさに耐えられなくて,必死になって幼児を扱うような「べたつき」を無意識のうちにしているのではないだろか。一方子供にしてみれば,がんじがらめに束縛されているように見える。「わかっているのに,うるさい。」と,思っている可能性が高い。
このような子離れができないべたつき行為は,まぎれもなく親のエゴであり,子供の独立を助けるものではない。そのような問題児と思われる思春期の子供が,家庭から外へ一歩足を踏み出すと,意外としっかり考えていることが多い。高所から子供を見つめ,時間を与え,話は理路整然と子供にわかるようにする。そしてここが肝心だが,自分の価値観を押しつけないことに尽きる。時の経過とともに,同じ兆候が出れば,折を見て手短に話をする。このような地道な努力の積み重ねが親子の心をひとつにできると思う。また客観的にみてくれる第三者の眼やサポートがあれば、さらによい結果を生み出す可能性がある。

