花を愛でる
我が家にはいろいろな花を植えている。妻が手入れをした四季折々の花をちらっと私は眺める。風貌からして私には花が似合わないので,観賞するのではなく,気まぐれに花に目を向ける程度だ。妻からは「きれい,かわいいくらいの感動はないの?」とよく叱られる。
そんな不精な私を知ってか,先般,当院の女子職員が「この部屋はあまりにも殺風景」と言って,机の上に一輪の花を置いていった。薄ピンク色の可憐な花。しばらくしてこれがあるのとないのでは部屋の雰囲気がまったく違うことに私は気がついた。荒野に凛として咲く白い花の如き温かさを感じ,心が和むのは不思議だ。
自分のことになると意外と気づかない,人に教えてもらって初めてわかることがある。五感を鍛えて小さな出来事でも感動したいものだ。

