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公立高校・大学受験生へのエール

 私の兄は30歳台で難病にかかり、全く両眼とも見えなくなった。さぞや悔しかっただろう、親を恨むこともあっただろうと思ったが、まったくそのような考えやそぶりがなく、自分の与えられた環境下で毎日楽しく前向きに生きている。
 一方、新垣勉さんは沖縄出身のテノール歌手。時々テレビで歌を拝聴するが、心の芯に響くような歌声に魅了される。この方も全盲の方であり、生後まもなく助産婦の医療ミスで失明した。不幸はそれだけではなく、米軍基地所属の父は本国へ帰り消息不明、母親は彼をおばあさんに預け、再婚。そのおばあさんも彼が17歳の時、他界するという悲劇の中から立ち上がり、牧師になり、そして人々の心を癒す歌手となり、現在、精力的に全国を駆け巡っている。
 自分に与えられた困難さに打ち克つことが何よりも大切だということを2人から共通して学ぶことができるのではないだろうか。受験生の皆さんも人との競争よりもむしろ、終始一貫して自分に克つことを考え、自分の持てる力を十二分に発揮してほしい。

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