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心よ,咲け

 米,水,人を活かし切る杜氏。お酒づくりには欠かせない職人だ。厳冬の中,酒造りは始まり,春を待つ。そして杜氏は仕込みが終われば,職場を静かに去る。

 一方,自然界でも同じ様子が繰り広げられる。オホーツク海から流氷が流れ着くころ,いてつく寒さの海の底では鮭のふ化を迎える。脈々と命を与え,豊かな自然を生み出す。

 どちらともシカケ人の姿はみえない。そして大仕事を果たして静かに去っていく。 風の中のすばる/砂の中の銀河/みんなどこへ行った/見送られることもなく…。

 一部の人がこの世の中を制覇しているようで,実は,名もない多くの人々がいろいろな形で支えている。その一部の人はその恩恵にあずかっているだけかもしれない。黙する人。見えない人。そのような人々にこそ,ねぎらいの花を贈りたい。なぜなら人間として偉大だと思うから。

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