トップページへ戻る > 白石ライブラリー >> [読書感想文コンクール] 平成18年度受賞作品
読書感想文コンクール受賞作品


 「ホームベース」この言葉が一番心に残っています。野球とは、家を飛び出すことで始まり、家に帰ってくる回数を競うスポーツです。人間は何度も家を出て行き、がんばり、そして家に帰るものです。
 試合に出ることができないとわかっていても、準備運動を一生懸命がんばるさとし。ベンチから「がんばれよ」と声をかけ、失敗した友達にも「ナイスバッティング」と声をかけるさとし。試合の後、お父さんに投げてもらった球も、最後の最後までショートフライしか打てなかったさとし。私は読むのがつらくなりました。しかし、もっとつらかったのはお父さんだったのかもしれません。息子をレギュラーにしたくてもできないのは、とてもつらいことだと思います。お母さんもつらかったと思います。娘のことを相談したくても、忙しいお父さんにはなかなか分かってもらえなくて、とても苦労したと思います。
 しかし私は気付きました。人間はどんなに失敗しても、がんばり、また立ち上がることができる。だからすばらしいのだということ。そして、それはいつでも帰ることができる家があるからです。ショートフライを打ったさとしに「ナイスバッティング」と言ってくれるお父さんや、「ホームラン、ホームラン」とよろこんでくれるお母さんがいるから、さとしはがんばることができたのだと思います。
 私のお父さんは四月から単身ふにんになってしまいました。でも、私の誕生日には、大きなアップルパイを持って帰ってくれます。補習があった日にも、お母さんは笑顔で駅まで迎えに来てくれました。おばあちゃんは、お弁当を作ってくれます。いつもむっつりしているおじいちゃんも私には優しいです。だから私もがんばることができます。
 私はこの本を読む前より強くなったと思います。それは、失敗しても失敗してもまたやり直すことができる、ということがわかったからです。家に帰ってまたがんばります。
 私も、家族の一員として、みんなに力をあげないといけないと思いました。今までは、ずっと寝ていたけど、朝早く起きて五時に遠くまで行くお父さんに「行ってらっしゃい、がんばってね」と今度からは声をかけようと思います。