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平成十五年度 第一回読書感想文コンクール 受賞作品 最優秀賞受賞 立派な大人になるために『天の瞳』を読んで 五日市駅前教室 6A1 T・T
私は『天の瞳』を読み、倫太郎達の起こす悪いシーンは、自分が四年生だった頃に似ていると思いました。私も四年生の頃、ものすごい反抗期で、両親も、学校の先生方も手にあまる状態で、今は反省しています。でも私は、そんな反抗期という時期は、とても大切で、決して要らない時間ではないと思います。私がそう思った理由は、人間は小さい頃からくり返してきた失敗をバネに、立派な大人へと成長していくからです。しかし、ただ失敗ばかりしていても立派にはなれません。自分の失敗を恥ずかしく思ったり、反省したりして、次はがんばろう、自分のこういうところがいけないんだ、と素直にふり返って考えていかなくてはならないのです。
けれども、今の時代には残念なことに立派な大人が昔と比べて減ってきていると思うのです。ポイ捨て、自殺、犯罪、これらのことは決して立派であるとは言えません。
今、タバコのポイ捨てなどで地球が汚れています。ただでさえ、プラスチックなどの製品が多いのに、余計に地球を汚して、人々はいったいどうする気なのでしょうか。
私はこう思いました。まず、ゴミを減らす努力をし、最初はせめて外見だけでもきれいになるように、ゴミはゴミ箱へ捨てたりと、努力が必要だと思いました。 そして、自殺や犯罪。今の時代、不景気やイジメなどで、いろいろ苦労することが多いですが、そのような沢山の苦しみを越えれば越えるほど、立派になっていくのです。だから私も受験勉強を最後まで逃げずにがんばります。
倫太郎は悪いけど、えらい。そんな倫太郎を尊敬します。でも私は、それ以上に倫太郎のじいちゃんを尊敬します。私の祖父は倫太郎のじいちゃんのようではありませんが、それなりに尊敬しています。多くの苦しみを乗り越えてきて、ここに存在している、と思ったからです。その中でも、一番苦しかったのは戦争だったと思います。祖父は戦争という大きな山を越えて生きているのだから、私はすごいと思いました。祖母も同じです。
『天の瞳』を読んで、私も今からいろいろな苦労が、待ちかまえていると思うけど、できるだけ沢山の苦しみの山を乗り越えて、倫太郎のじいちゃんのような立派な人間になるよう、歩んでいきたいと思いました。
平成十五年度 第一回読書感想文コンクール 受賞作品 学院長賞受賞 『ハッピーバースデー』を読んで 五日市駅前教室 6A1 T.Y
「生まれてこなきゃよかったよな。」
あすかの兄直人の最初の一言で私はドキッとしました。自分のお兄さんにそんなことを言われて,うれしいと思う人はいるのでしょうか?お兄さんとは限らず,人間,誰に言われてもうれしいと思う人はいないと思います。そもそも「生まれる」「死ぬ」「生きる」というものは,自分で左右できるような簡単なことではないと自分では思っています。そしてそれは,小学生が考えるようなことではないと思うのです。この本はこのような疑問を持たせるような物語です。
あすかは,母の,兄の一言で声をなくしてしまいます。あすかの担任の橋本先生は,あすかの異変に気付いて,保健室へ連れて行きました。あすかは先生に「先生,しあわせですか」と聞きました。私はしあわせってなんだろうと考えました。しあわせというのは,いろんな物があって,好きな時に遊び,ねて,食べるということなのだろうか。それとも,しあわせというものはものではなくて,人を愛し,愛されるということなのか。私は正直迷いました。「人を愛し,愛される」なんて今の時代ダサいよ,とか思っていました。けれど,橋本先生のことばを聞くと,今の時代って何?なんでまじめに物事を考えたらダサいの?と自分の中で気持ちがどんどん変わっていきました。
私の友達に,子供ではないような考えをしたり,周りのことを考えなかったり,何事にもやる気をなくしたりする子がいます。その子の近くにいると,私のような友達に流されやすい子とかはすぐに流されてしまって,自分の考えが持てなくなります。私がその子をどうにかしてふつうの子にしたいと思っても変えられません。もういいや,めんどい,とかそういう気持ちになります。だけど,あすかを見ていると,なんだかそう思っていたことがバカバカしく思えてくるのです。こんなに一生けん命生きようとしている人がいるのに,どうして人生を,今生きているのを楽しもうと思わないのだろう?と思うのです。
あすかはその後,祖父母の愛と自然の中で回復しました。そして「自分は自分として生きる」と強く心にちかったのです。その時,私は「あすかは強いな。自分のことを愛してくれている人がいてよかったね」と思いました。
あすかはその後も,いじめられていた友達,両親のいう通りにしてきた兄,小さい時に心の傷をもった母と,次々にいろいろな人を救っていきますが,それは,声が出なくなったからこそ強い心を持ち,自分らしく生きていこうと感じとったからだと思います。人間はやはり,一人では生きていけません。誰か大切な人がいるからこそ,生きていけて,生きようと思うのだと思います。そしてその大切な人というのがあすかにとって祖父母だったのだと思います。私もあすかのようになりたいと思います。 |
