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平成十四年度 第一回読書感想文コンクール 受賞作品 最優秀賞受賞 「おかあさんの木を読んで」K.T
私は、この本を読んで、親は子を、子は親をすごく大切にしていて、死んだら泣いてしまうだけでない、そんな単じゅんでない関係なんだなあ、と思いました。
このおかあさんが、七人の子どもが戦地に行ってしまい、七本の木を植えて子どものように育てていく時、私は子どもたちをどんなに大切にして、どんなに愛じょうをたくさんそそいでいるのかが、わかるような気がしました。私は、おかあさんにおこられるときがあるけど、やっぱりおかあさんが大好きです。おとうさんは、「おこることも、大好きなしょうこなんだよ。」と言います。私は、なんとなくわかるような気がします。おこられることはきらいだけど、大人になってりっぱな人になってもらいたいから、おこるんだと思うのです。りっぱな人にならなくていいのなら、おこらないと思うのです。
一郎が死んだ時は、悲しかっただけじゃないんだろうなあと思います。泣きわめきたいのをじっとがまんして、「おくにのおやくにたてて、うれしゅうございます。」と言わなければいけなかった。自分の子どもが死んだのに、うれしい人なんか、この世に一人もいないと思います。人前で涙をこぼすこともできないなんて、それだけで非国民と言われるなんて、なんてひどい世の中だったんだろうか。
私は、『ピカドン、げんばく』という言葉がなくなるといいなあ、と思うことがあります。戦争は何のためにあるのだろう。人を殺すためか、強くなるためか。私は何のためにもならないという気がします。勝っても負けても世界中の人がきずつくだけなんじゃないだろうか。今、世界中の色々な場所で、人が殺したり殺されたりしているニュースを見るけど、私が死ぬまでに世界中が幸せにあふれているように、戦争のない世の中になってほしいです。
五郎一人が帰った時、おかあさんはすでに死んでいました。あんなに帰りを待っていたんだから、一目会わせてあげたかったです。おかあさんが、子どものためにキリの木を植えたように、五郎もおかあさんの思い出にクルミの木を植えてあげました。五郎が、「おばあちゃんがしてくれたように、わたしは、もう二度と、おまえたちのためのキリの木を植えたくはないのだよ。」と言った時、私は本当に親と子の間をひきさくような戦争は、二度とあってはならないことだと思いました。「ひきょうなまねせんと、おくにのためにてがらをたてておくれや。」と言っていたおかあさんが、「てがらなんて、たてんでもいい。きっと、生きて帰って。」と言うようになった気持ちの変化が、ずっと心に残っています。 |
