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読書感想文コンクール受賞作品

平成十三年度 第一回読書感想文コンクール 受賞作品

最優秀賞受賞 「もうひとりのぼくも,ぼく」を読んで Y.K


 

自分が二人の自分に分けられる。聞いただけでもゾッとする言葉。二人に分けられると,自分にあったものが消えていき,自分になかったものがめばえはじめ,自分が本当の自分じゃなくなっていくのではないだろうか。

 

ぐずぐずする自分と,さっさとする自分。私も,「自分がさっさとできる自分になれるといいなぁ。」と思う。けれど,人間はそううまくは出来ていない。ぐずぐずする所もあり,さっさとする所もある。悪い所もあり,良い所もある。それらがすべてあつまったのが自分,つまり私なのだ。
 さっさとするかずとは,自分が本当にしたいことが分からなくて,手足がふるえていた。自分が二人に分かれて,なにかわすれた気になっていたからだろう。

 

一方,ぐずぐずするかずとが小さくなり,ヤマモモの根もとのおばばさまの家でいろいろな事を学んだ。いつも手伝いをしなくても,お母さんが,料理を作ってくれたりした。また,ねたあとのふとんもあげたことがなかった。けれど,おばばさまの家ではきちんと自分のことをするようになっていった。それは,ヤマモモの木がかずとのぼんやりや,ぐずぐずをすいとってくれたからだろう。

 

この本を読んで私は,自分が分けられてみたいような気もするし,分けられることで,自分が本当の自分でなくなるような気もする。それは,二人の自分が私の中にいて,二人の自分が私の中でぶつかりあっているからではないだろうか。

 

自分の中に二人の自分がいることで,自分が自分であると感じられる。その気持ちが,今の私達,人間なのだ。

 

みわけ山のヤマモモの木の根もとのあなをのぞいてみると,目には見えないけれど,小さな小さなおばばさまの声が,聞こえてくるような気が私はする。だから私は一度でいいからおばばさまにあいたい。

 

 

 


平成十三年度 第二回読書感想文コンクール 受賞作品

最優秀賞受賞 「岳物語」を読んで H.S


 

私はこの本をよんで,岳はやさしい子で一つの事にすごく夢中になれる男の子だと思いました。例えばそれが勉強とかではなくとも一つの事に夢中になれるっていうことは,その事が好きだからだと思います。でも,その好きな事を見つけられるという事もなかなかできないし,むずかしいことだと思います。また岳はうそがつけない男の子です。うそをつくことは一つもいいことはないし,いやな思いをするばっかりだとわかっていても,私はうそをついてしまいします。そういう所は岳を見習わないといけないなと思います。

 

そんな岳には友達がたくさんいて,友達と遊ぶために学校にいくというほど仲良しです。私も,今とても学校のクラスが楽しいのでその気持ちが良く解かりました。

 

本を読んでいくとそんな岳の性格は,岳と岳のお父さんがとても仲がいいことに関係するのかなと思いました。岳のお父さんの岳に対する愛情の大きさにビックリしました。岳は解かってないかもしれないけれど,岳のお父さんはいつも岳の事を気にしています。だからこの家族はとっても温かいような気がします。岳はさびしい事もあったと思います。でもこんなお父さんお母さんに囲まれていたから,やさしい男の子になったんだと私は思います。

 

今毎日のように事件がニュースで流れます。テロからの戦争,子どもへのぎゃくたい,学校でのいじめなど心が痛くなります。事件の大きさはあるけれど,そのもともとは,家族でいっしょにお風呂に入ったり,ご飯を食べたりしなかったりすることからおこることじゃあないのかなと思います。岳のような,なんでもはっきりと言え,自分の考えを持っている自信のある男の子が,こんな世の中は必要なんじゃないかと感じました。