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平成十二年度 第一回読書感想文コンクール 受賞作品 最優秀賞受賞 「走れメロス」を読んで F.Y
もし、メロスが友の元へもどってこなかったら、この物語は、顛末(てんまつ)をむかえていたでしょうか。私なら、うらぎられたと死をむかえる瞬間(しゅんかん)に友をうらんで死ぬでしょうが、セリヌンティウスはうらむでしょうか。いえ、セリヌンティウスはメロスをうらまず何か事故でもあったのかと、友のことを安じながら、最後まで信じきるでしょう。
けれど、友を結果的にうらぎってしまったメロスは、それからどんな一生をすごすのか、それは、友をうらぎった後悔(こうかい)と、罪悪(ざいあく)感で押しつぶされそうな毎日を送り、はい人となり、最後には、自(みずか)らの命を絶つのだと思います。
それが分かっていたからこそ、メロスは、セリヌンティウスの元へ、もどってきたのではないかと思いました。
物語は、メロスはセリヌンティウスを助けるために、自分はにげられると悪い夢(ゆめ)を見つつ、友と本当の自分を救(すく)いに王の宮殿(きゅうでん)へ向かい、また、セリヌンティウスも、たった一つしかない命を愛する友に預(あず)け、信じてひたすら待ちました。
そして二人の友情が、あの邪知暴虐(じゃちぼうぎゃく)な王の心をとかしたのです。王も最初から悪い人ではなかったはずです。心を開いて、話をする人がおらず、孤独(こどく)な生活の中に自分を見失ってしまったのだろうと思います。その王の心を開き、王に自分も仲間に加えてほしいと言わせた二人。二人は、本当の切っても切れない「信頼(しんらい)」の糸で結ばれていたのだと思います。
最後にメロスとセリヌンティウスがちからいっぱい殴(なぐ)り合いますが、二人はどんな気持ちで殴り合ったのでしょうか。自分の気持ちの中に一瞬(いっしゅん)でも友をうらぎろうとした、また、うたがいの心を持ってしまった、その心のやみを追い出し、もっと強いきずなとなるための、しなくてはならない、ぎしきなのではなかったのでしょうか。
最近の青少年の犯罪(はんざい)に、友ならず、家族も信じられない事件があります。彼らの中に、メロスや、セリヌンティウスのような友情を持てる人がいたならば、最近の事件はおこらなかったでしょう。
私も、今から、出会うであろう友と強い友情を、育て、築(きず)いていきたいと思います。
平成十二年度 第二回読書感想文コンクール 受賞作品 最優秀賞受賞 ありがとう!「夏の庭」を読んで H.S
私は、この夏の庭を読み終わった時、いろんな事件を思い出しました。その一つは最近若い人がいろんな人たちを殺し、次々と問題が起こって新聞などにのっていることです。新聞を読んでみると、その理由は人を殺してみたかった・殺すのならだれでもよかったなどという理由でまだうらみがある・理由があるのならいい方だけどこういう理由は私にとって信じられません。この夏の庭の本では六年生の人達が死にそうなおじいさんについて死ぬというのはどんなものだろうと興味(きょうみ)を持っておじいさんのことを調べていて殺そうなどとはしていない話だったので安心しました。私はそういう人達が知らない人も勝手に殺してしまう理由はたぶん人のあたたかさや、やさしさという物がわからないから殺せるのだと思います。もしこのような人が増えてきたら日本がほろびてしまうかも知れないので私にできる事は私が母親になった時、子供に人をへいきで殺してしまうことのおそろしさを絶対に教えようと思います。
そしてもう一つは私は夏の庭と同じように小学二年生の時におじいちゃんをなくしました。死というのはとても悲しいことで小学二年生の時もワーワーと泣いたけど今になっても悲しみは変わりません。私はおじいちゃんが本当に大好きで、毎日会いに行くとおじいちゃんは私の目の高さになって一生けんめいいろんな話を聞いてくれ、こんなに楽しい時はありませんでした。それにいつもおじいちゃんのひざにすわりほっぺたとほっぺたをくっつけたりもしました。病院からおじいちゃんが帰ってきた時にはかたくて今までのように話しかけても返事をしてくれないし、顔をさわっても冷たくて笑ってくれませんでした。
おじいちゃんが死んだ後、お父さんがひげだけは死んでものびると言いながらおじいちゃんのひげをそっていました。私はその少しひげがのびる力がおじいちゃんが生きかえるための力になってくれればいいなと何度もそう思いました。夏の庭でも三人の六年生の力でおじいさんが生きのびたからナシのむき方や、スイカを食べたことや台風の時おじいさんのことを心配して家へやって来たことなど一つ一つにおじいさんに対しての思いやり・やさしさが呼んでいる私にも伝わって来ました。私も私に対しておじいちゃんがたくさんの愛情をくれたので死んでもその愛情は、忘れません。この本のおかげでいろんなことを考えそして勉強になりました。
でも最後に無理だけどおじいちゃんには、できるならもう一度会いたいな。 |
