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投稿日:2011年7月 1日 14:05 カテゴリー:算数
教育産業に携わってきて、私が授業で一番大事にしているのが、「理由」です。受験算数にはたくさんの公式や解法テクニックがあります。時に、我々が見ても「なるほど~!」なんて思うことも少なくありません。丸暗記だけでは、記憶に留まる期間も短いので、必ずその「理由」を、生徒と共に考えていきます。この時間が私とっては、楽しみで仕方がありません。どんどん生徒が引き込まれていく様子、手を動かして自分なりに考え抜いている様子、そういった生徒の成長段階を目の前で見届けることができる幸せ、これがたまりません。確かに、模擬試験やチェックテストでいい点を取ってくれることもたまりませんが、「なぜそうなるのか?」という疑問を自分で考え、筋道を立てて、結論を導けることは、今後、算数・数学を習っていく中で非常に大事なことです。
先月、小6受験クラスの算数の授業の1コマです。単元は受験生ですら苦戦する単元、立体図形です。その中の解法テクニックで「ある2つの立体に同量の水を入れると、2つの立体の底面積の比と水面の高さの比は逆比になる」というものがあります。ここで、数字を簡単にして生徒と一緒に考えてみました。「底面積が2平方cmと4平方cmの2つの円柱に水12立方cmをそれぞれ入れると水面の高さがどうなる?」生徒はノートに円柱を書き計算を始めます。「6cmと3cmになった!」次に「底面積と水面の高さに何か関係はないかな?」と発問します。すると、「すげ~先生!」、「あ~なるほどね!」、「底面積が1:2で水面の高さが2:1で逆比になっとるわ!」この後、テキストの例題解説はよりスムーズに、続く類題演習も他の既習内容も駆使し、考え抜くことができていました。
この「理由」を考えていく作業は証明に類似しています。証明は大きく分けて2つの種類があります。1つは演繹法(手がかりを使い、筋道を立てて結論を導く方法)もう1つは帰納法(具体的な数値を使い、決まりや規則を見つけ出す方法)です。後者が今回の「理由」の考え方に近いものです。文字式は未だ小学生の段階では使いこなすことができませんが、具体的な数値を提示し、考えさせることが効果的ではないかと思います。その「理由」を考える行動が自然とできるようになり、彼らの将来の様々な場面で役立つことを願って、日々授業計画に取り組んでいます。
(U.D)