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代表永田の思考整理本紹介『ラジカルロジック』

紹介本『千思万考』

投稿日:2011年9月 5日 14:23

 私、もともと歴史ノンフィクションものが昔から好きで、結局同じような内容が書かれているにも関わらず新しいのをすぐ購入してしまう性。見れば「とんがった」作品が多くてお気に入りの幻冬舎の本。そして帯に「ドラッカーだけじゃない」などとタイムリーな解説。ビジネス書と趣味の世界の両方をカバーしてくれる期待感のみで条件反射的に購入した次第。日曜昼のテレビ番組で同じタイトルのコーナーがあるので、ご存知の方は多いのではないでしょうか。

 基本的に戦国時代の武将と幕末の志士たち中心にスポットライトを当てているので、導入としてはど真ん中です。しかしどちらかといえば客観的な史実・エピソードよりも、登場人物の内面に対して著者が仮説をたてて挑むというような構図であり、正解不正解という歴史的解説の立場ではなくて、ある種の人間学に徹しているのがおもしろい。どこまでが史実でどこまでがこの作品のために著者が創作した話かを疑ってしまうようなウイットがちりばめられているのも特徴的で、小難しい哲学的内容であるにもかかわらず軟派な感覚もあって、これは著者の思想や性格がそのまま出ているように思います。つまり私が今まで読んだものが単なる知識欲を刺激するものであったとすれば、この本を読み進めていくには思考力が求められるのでビジネス書としての感覚でしょうか。個人的には、この作品で論じられている部分を自分自身に投影することで、ある種の反省材料にもなれば啓発本にもなる、そんな印象を受けます。まぁ歴史上の人物の行動や思考から私なんぞが反省するなんて恐れ多いことなのですが(苦笑)。またこれは作品コンセプトなのでしょうが、歴史的事実と現代人の思考を行ったり来たりするような展開が基本なので、普段私もトレーニングしている『速読』には不向きな本ですね。その代わりに熟読することから生まれる読後の疲労感はなかなか心地よい感じがします。

 

 ただ正直に言えば、著者が使う言い回しがとにかく難しくて、自らのあまりにも足りない文学力に失望させられた感もあり。「諦観の先に見える典雅ともいえるニヒリズムの景色が、熱い義のパッションに支えられている」「過程の随所に含まれる驚天の余裕とユーモアとは、文字の中のうてなに座して後世の我々をも誘う西郷花の芳香である」など、逆立ちしても書けません。

 

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永田英樹

1970年生まれ兵庫県宝塚市出身。関西学院大学を卒業後、大手住宅メーカーに勤務。平成16年に白石学習院に入社し、平成20年に代表就任。自身も中学受験・高校受験を経験し、受験学習の厳しさと楽しさの両面を熟知。幼少期からスポーツ(野球)や音楽(バイオリン)などの習いごとをしてきた経験もあり、極端な知育偏重主義には異を唱える。またプライベートでは二児の父親でもある。

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