2月20日(日)午前10時、天候にも恵まれ新6年生を中心とした保護者が市内各所より続々と来場。今回の会場となった白石学習院本部・東雲教室に用意された約300席はあっという間に満席、まさしく「立錐の余地もない」と表現できるほどの混雑ぶりの中で、その熱気に押されるように会は定刻どおりスタートした。

 はじめに特別ゲストである修道中学校・高等学校の坪井 悟校長の来賓ご挨拶。坪井校長からは「長い期間かけて一生懸命がんばった努力の成果を1日で出さないといけない」といった受験の難しさ、それに立ち向かう受験生は「強い想い」をどのように持てばよいのか、というお話から始まった。受験生は志望校の学校説明会などへの参加を通して「好きになることで得られるエネルギー、そして合格を信じて努力する気持ちが大事である」と説明された。さらに「私の好きな言葉。いい試合とは何か?勝って嬉しく負けて悔しい試合である」という一節を披露され、やはり全ての受験生が望み通りの結果を得られることのない受験という体験の中で、結果そのもの以上に、チャレンジする姿勢こそが人間をひと回り大きくしていくことだと強調された。
 短い時間ながらも、これから受験に向かう生徒にとっては心強いエールでもあり、しかしながら勉強をする意味、受験に挑戦する本当の意味といった、普段生徒がとかく忘れてしまいがちな事を改めて感じさせてくれるお話であった。また保護者にとっては、めったに聞くことが出来ない私学の現職校長のお話であり、ときには頷き、ときにはメモを取って聴いておられた。

 続いて読書感想文コンクール・SGチャンピオンシップ・速読奨励賞の表彰があり、来賓の坪井校長より賞状と記念品の授与。会場は暖かい拍手に包まれていたが、中には「次は我こそ」といった真剣な表情で見つめる生徒もうかがえ、この各賞が受験生にとって自信を深めるうえでの重要な要素になっている事実も改めて感じさせられた。

 その後、学院長白石よりこの度の中学入試の合格実績報告とその総括について。「広大附属中学が昨年比より大幅に合格者数を減らして発表したなかで、当院においては上位5校の合格者総数は前年数字を上回ることが出来ました」との報告。そして来年度の受験については「今年度の受験、および現状分析をふまえて、既に3月からの一年間の強化指導計画を組み、万全の体制で臨みます」と保護者に向けてメッセージ。さらに新受験生に対し「一つのことに徹してみよう。それは懸命に勉強するということ。やがてそれが自信を生み、自信が勇気を持たせ、そして必ず証となるはず。このような気持ちを持って一年間頑張ろう」と熱いエールを送った。生徒そして保護者は、来るべき受験にむけた新年度のスタートの号砲がまさに今、ここに鳴り響いた瞬間を感じられたことであろう。

本年度の中学入試概況報告は皆実教室の北森が担当。
 ポイントとして、まず入試日解禁制が2年目となった本年度、解禁日が1月25日となったことにより1月中にほとんどの中学入試が集中した結果、過密スケジュールによる受験校選択の難しさが際立った年であったこと。特に女子においては、難関校の広大附属中や高倍率校の県立広島中に私立人気校の入試が重なったケースもあって、選択の幅が限定された点などが挙げられた。その他では複数回入試を実施する学校、試験会場を増設した学校における受験者数の変化など、その背景についての説明がなされた。引き続いて各学校毎の志願者数、合格者数、合格倍率の発表があり、配布資料にもとづいて各校の推移による合格ボーダーへの影響についての説明を中心に、本年度の概況報告を締めくくった。

 パネルディスカッションは「中学入試 どのように対応すべきか?」というテーマ。パネラーは文系代表として皆実教室の生方、理系代表として東雲教室の上田、そして司会進行は五日市駅前教室の高松、以上の3名で行なわれた。
 前半部は科目毎の入試問題傾向について。実際の入試問題を例にとった分かりやすい説明に会場は引き締まるような集中。最後尾の列に至っても、やや登壇者やスクリーンからの距離が遠いにもかかわらず熱心にペンを走らせるなど、一言一句を逃すまいと真剣な様子が印象的であった。またパネラーの屈託のない本音トークに一同がうなずくシーンあり、時折のユーモアを含んだトークにはどっと笑いがこぼれるシーンあり、と時間の経過とともに会場内の一体感がますます高まっていくのがひしひしと感じられた。

【科目毎の入試問題傾向について まとめ】
○ 算数 「問題の取捨選択」が重要 
○ 国語 「読解力」「記述力」「言葉の力」が重要
○ 理科 「考える力」「傾向をつかんだ学習」が重要 
○ 社会 「教科書内容」の細部に注意

 全科目に共通して必要な“考える力”“自分で処理したり工夫したりする力”“これまでの体験に基づいての表現する力”など、次世代を担う子供たちに期待を込めた入試問題であったようだ。

 後半部は傾向をふまえた今後の対応策について。

【科目毎の当院の対策について まとめ】
○ 算数 「基礎」「定番」問題の徹底した反復学習
○ 国語 「読解力」「記述力」の強化と「日常での会話の質」の向上
○ 理科 「基本事項の暗記」と「理由づけ」の徹底
○ 社会 「基本事項の暗記」とニュースなどの「知識の吸収」 

 白石学習院における各科目の指導法や、家庭での学習支援のありかた・保護者の心構えについてなど、単なる技術論ではなく本質的な意味での生徒の力を上げていく方法論について、保護者は充分に納得された様子であった。今回、例年にも増して父親の出席比率が上昇しているようにも感じられ、なかには祖父母が同席といったケースも見受けられるなど、まさしく家族全員で取り組むべき「受験」の姿がここに集約されていたようでもあった。やや話に熱が入りすぎた為か若干の予定時間のオーバーであったが、全体で2時間の会が終了した。

 来場された新受験生の決意に満ちた顔や保護者の安心・納得した様子が、我々当院に対する期待の大きさを物語るといっても過言ではない。この責任を痛感し、次年度入試に向けたスタートを切る節目となる第2回受験情報説明会であった。

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