受験や資格試験などで効果ありと、広島でも着実に広まってきている速脳速読トレーニング。広島で唯一本格的速脳速読トレーニングを実践している日本速脳速読協会広島本部教室メリッツと白石学習院が、4月11日(日)午前9時30分より、広島国際会議場(平和公園内)にて速脳速読講演会を開催した。今年は、「医者もできる噺家」として関東地区を中心にマスコミでも話題を呼んでいる、中央群馬脳神経外科病院の中島英雄先生をお招きし、講演会『笑いを科学する』と、桂前治師匠(中島英雄先生)の落語である。
 当日は快晴の行楽日和にもかかわらず、市内はもとより広島県東部地区など遠方からの参加者も加わり、約500席の会場はほぼ満席状態になった。
 午前9時30分の定刻開会。開会に先立ってメリッツ・白石学習院代表の白石孝学院長が、中島先生の簡単な紹介とともに、学校でも導入が始まった速読やカイバくんの紹介をしながら、「中島先生のお話と落語で心から笑い、リフレッシュして明日からの勉強や仕事に役立てて下さい。」とご挨拶した。

第1部 「速読は頭の柔軟財、脳科学から見た速読」
 メリッツの上田勝と白石学習院の國本雅志のかけ合いで進める。
 まず、脳の記憶のメカニズムについて。ほとんどの人の記憶は、短期記憶→中期記憶→長期記憶という流れで脳に情報(知識)が蓄積される。長期記憶するには、中期記憶から“情報を繰り返す”という操作が必要になってくる。そこで速読の効果の1つ「右脳を刺激し、活用する」について、大学の先生の検証データをもとに、通常の脳が情報処理するためにおもに左脳を活発に働かせるのに対して、速読トレーニングは右脳を刺激し(情報を捉え)て前頭葉から左脳へと、脳全体を活発に働かせる。つまり、右脳を使えば短期記憶から一気に長期記憶へと情報を蓄積できると説明。
 ここで、メリッツで約1年速読トレーニングを行っている高校生に、実際どんなスピードで読み、情報処理(内容把握)しているのか、実演をしてもらった。正面スクリーンに出る約1000文字の文章をあっという間に読み(分速約9000文字のスピード)、会場からどよめきの声、さらに内容について上田の質問を1〜2受けたが、ほとんど正確な内容把握に会場からは割れんばかりの拍手であった。
最後にメリッツと白石学習院が共同開発した、暗記ものならおまかせ“カイバくん”の実演。会場の小学校3年生が受験の理科に挑戦。わずかな時間とはいえトレーニングにより内容を正確に定着させ、確認のチェッククテストでは全問正解であった。今年3月から白石学習院各教室で始まっている“カイバくん”トレーニングの関心の高さを実証した。

第2部 医学博士中島英雄先生講演「笑いを科学する」
 なぜ、医者なのに落語家でもあるのか? 親は医者になれと、しかし自分は小さい時から噺家になりたかった。そこで医者になってから落語もしようということで、勉強もする一方、小学生の時から父母参観日などに教室で落語をしては保護者の間でも話題の少年になる。中学でも同様、高校では落研をつくり、文化祭などでは人気を博した。とにかく人を笑わせることが大好き。ついに医者になる傍ら、桂文治門下に弟子入りしてプロデビュー。また、文治師匠にいただいた“桂前治”襲名の由来など、いきなりの爆笑から始まった。
 中央群馬脳神経外科病院をつくり、定期的に病院寄席を始める。話題が話題をよび、なぜ病院で寄席なのか?たびたびマスコミにも取り上げられる。もちろん医者であるから日々の診療の中で、“笑いが脳のリハビリになっている”と。そして、学会でも、笑いが脳の活性化さらに病気のリハビリに大いに役立つことを報告。「笑いは、ストレスホルモンを減らす」「笑うことが、癌の進行を抑えるはたらきがあるNK細胞を増やしてくれる」「笑ってたら、関節リュウマチなどの痛みがやわらいだ」など。つまり笑いには、@運動効果がある−大声で笑えば笑うほど呼吸数が増えるし、体内活性によい(家にいながら、ウォーキングなどの運動をしていると同じ効果がある)。A免疫効果−血流やよい細胞を活発にする。B脳内麻薬(エンドルフィン)の分泌を促進する−痛みをやわらげる麻薬を、自分の脳でつくりまた自分で消す。
 また、脳内にできるα波とβ波について。通常安静時にでるα波、思考するときなど脳にプレッシャーを与えた時にでるβ波。将棋の羽生名人は、将棋している時でもα波が多くでている(リラックスして思考している)らしい。実は笑うことによりこのα波がβ波より多くでるので、リラックスしながら脳の活性化ができる。病院寄席の後の患者の脳内検証事例もいくつか挙げての説明に聴講者は「なるほど」と納得顔、かと思いきやすぐ「つまらん寄席はα波がでないどころか、反対に減らしている」と、会場大爆笑。さらに、笑いは脳内の血流を促進させ、特に大脳深部を活性化させる。つまり記憶をつかさどる海馬を刺激して記憶力の向上やぼけ防止にも大いに効果があることも実証されている。(奇しくもも、当院がすすめる速読・カイバくんトレーニングとも通ずる内容)そして血液はアルカリ性になり、健康にもよい。
 最後に、人の脳の三層構造について。一層は爬虫類の脳といわれる脳幹。二層は哺乳類の脳の大脳辺縁系。三層が人の脳で大脳新皮質。人が衝突するメカニズムは、二層の感情や欲望で処理しようとするところにある。それを三層の大脳新皮質の理性脳を働かせれば、もっと相手の立場を考えたりなど冷静になれ、おだやかに対応できるようになる。人間の笑いのルーツは、赤ん坊が母乳をもらった母親に、にこっとして安心して眠るように、心を伝えるメッセージである。笑顔がどれほどお互いにとって大事なメッセージか。「毎日笑いに始まり笑いに終わるようにしましょう」と締めくくり、爆笑のうちにもとてもためになる講演であった。

第3部 落語 桂前治師匠
 まず、前座として立川志ん朝さん。小中学生もたくさん参加しているので、落語とはどんな芸能かから始まり、落語の初歩であるいくつかの小噺と落ち、そして有名な寿限無の噺。
 いよいよ待ちに待った桂前治師匠。人の性格、医者にも内科と外科の医者の性格のタイプがあるようだ、そして気の短い人とその気の長い友人の噺。内容のおもしろさもさることながら、お菓子を食べたりたばこを吸ったりする絶妙な演技に、これぞ本物の落語を堪能させていただいた。
 2人で約1時間の落語は、まさに本日のお題「笑いは心のビタミン剤」。やや時間オーバーの12時30分終了と、朝から長時間ではあったが、会場を後にするたくさんの参加者の輝いた顔、顔 …が印象的な講演会であった。
 当日は、時間の都合上、速読とカイバくんの体験が一部の方以外はできませんでしたので、メリッツおよび白石学習院各教室において、現在無料体験を行っております。各お問い合わせの上、是非この機会にご利用ください。


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