開会  八川有人先生挨拶  各種表彰  学院長挨拶  中学入試概況  パネルディスカッション  閉会

 2月22日(日)午前10時から、白石学習院本部・東雲教室にて第2回受験情報説明会「2004年度中学入試ホット情報」が開催された。昨年11月に行った第1回受験情報説明会同様、中学入試に関心の高い保護者がぞくぞくと会場を訪れ、300席以上の座席はたちまち満席になった。
 ほぼ定刻に開会、はじめに本日の特別ゲストである、広島工業大学附属広島高校・附属中学・なぎさ公園小学校校長八川有人先生の来賓ご挨拶。

 八川校長先生は、近年の教育行政の迷走ぶりについて「“ゆとり教育”“問題解決能力育成”などを柱とした教育改革は、教科学習内容の削減と時間数減、さらに総合学習時間の導入など行ってきた。しかし、生徒、児童たちの学力低下が問題化すると、それまで上限としてそれ以上は必要ないとしてきた各学年指導内容は、ミニマムラインとするという、わずか2年足らずで方向転換という事態になっている。」また、「欧米と違って、日本は文部科学省が全て教育を決定している。日本が欧米に追いつけ・追い越せの時代は、中央主導の横並び教育でよかったが、これからは学校も多様化してくる。私学にはもちろんそれぞれに建学の精神があり、以前から独自の教育をしているが、公立の学校もさまざまな特色を打ち出し、生徒・保護者の方々に選ばれる学校をめざしてくる。」「工大附属広島高校・附属中学校は、21世紀の教育を展望して『シラバスづくり』『国際性、創造力を育てる教育』など早くから学校改革を実践し、現在多くの受験生・保護者の方々に支持していただけるようになった。」最後に、これからの学校選びについて、「教育は、これからもまだ変わっていく。今は1つの過渡期を迎えている。こうした中、ただ漠然としたイメージで学校を選ぶのではなく、まずわが子はどんなタイプの子か見つめること、さらにどんな子に育てたいか、その上で各学校の特色なり様子を理解して学校選びが始まる。今後も公立の学校は文部科学省の指導を中心にして、私学は建学の精神をもとに教育方針があり、公私ともさまざまな教育活動が行われるが、いろいろな観点で学校をみることが必要である。」と、少し自校の宣伝を交えてのお話ではあったが、短い時間ながらも、保護者の方も熱心に聴いておられた。

 続いて、読書感想文コンクール・SGチャンピオンシップ・速脳速読奨励賞の各種表彰。八川校長先生からの賞状授与。めったにない機会に生徒もやや緊張気味であった。


読書感想文コンクール 最優秀賞
山崎 里佳子 さん

速読トレーニング奨励賞
山田 裕美佳 さん

SGチャンピオンシップ11回連続チャンピオン
池下 左京 くん

 学院長白石の挨拶は、「まず今年の広島の中学入試は、入試解禁日制により国公立私立入り乱れた混戦であった。入試日程と入試形態の自由化、さらに県立広島中学の誕生は、広大附属中学合格者数増加、合格辞退者が例年になく多かった学校や補欠繰り上げ合格の増加などを招いた。また、広大附属中学、工大附属中学など男女共学校の人気は相変わらずで、こうした今年の入試は、来年度も続くと予想される。当院でもしっかり見極めて受験指導したい。」そして今年度受験実績報告の後、「生徒の皆さんは志を高く持つこと、自分の可能性を信じること、自分の志を実行することが大切である。当院では今年度の反省を踏まえて、職員全体会議や科目ミーティングなどで、すでに新年度の指導方針や指導体制は決定している。当院がすすめる『速読』や新受験支援ソフト『カイバくん』も、新年度は受験に大きく貢献する。子どもたちの可能性を信じてがんばらせていただきたい。」と、当院教師はもちろん、参加している生徒・保護者も決意を新たにする話であった。

 東雲教室算数担当上田による、本年度中学入試概況報告。
中学入試概況では、本年度の特徴は2点挙げられる。まず、私立中学校の入試日解禁制導入。私立中学校の入試日が1月20日以降、日程と試験形態が自由になった。つまり、入試日が同日に重なる中学校、複数回受験機会を増やした中学校など、受験校選択に戸惑う受験生が多くみられたようだ。また、入試が以前より約10日早まり、1月下旬に広大附属中学・県立広島中学入試が私立中学入試の中に入ってきたことは、すでにND清心中・女学院中などいくつかの中学校の受験結果を手にしている女子生徒と、学院中・修道中の受験がこの後に控えている男子生徒の精神状態に、微妙に影響を与えたようだ。2つめは、県立中高一貫校人気。新設の県立広島中学は、定員160名に対して志願者数1939名という、実に約12倍の競争率。広島全県下からの募集ということと、募集初年度ということや入試問題や形態から考えて、いわゆる従来の受験学習をしていない生徒も多く受験したことからこのような倍率になったとも考えられる。ただ、全国的な動向としてこの公立中高一貫校人気は、今後も続くと予想できる。この後、各中学校の受験者数の推移、合格者数、合格倍率を発表した。
<当院HP参考>

 パネルディスカッション「中学入試 どのように対応すべきか?」
パネラーは、文系代表=生方、理系代表=植田、進行=堀米の3名で進めた。
広大附属中学・広島学院中学・ノートルダム清心中学・修道中学・広島女学院中学・工大附属中学など、今年度入試問題の傾向分析と対策を、実際に入試問題を何問か紹介しながらユーモア交えてのトークに、保護者の皆さんは時には爆笑しながらも熱心にメモを取っておられた。今年度の各教科の入試総括は、以下にまとめることができる。

国語…@「記述問題」は、ますます増加。(論ずる能力も問われはじめた)
国語…A「言葉の意味」が重要になる。(語彙力の低下に対し、日常用語を敢えて問う)
国語…Bスピード化が強まる。(時間内に解ききれない量の文章も)
算数…@年度ごとに変化する難易度。(全体的に基本・標準=約65%、発展・思考力=35%)
国語…A問題の取捨選択が必要。(一部の学校を除き、基本・標準問題をとれば合格)
国語…B「条件整理」やその場での「思考力」が必要。(速く、正確な処理能力の要求)
社会…@基礎知識の理解や資料・統計の分析力。(記述問題で、基本的な知識の理解力も問う)
国語…A社会や身の回りの事柄の問題。(ニュースや常識、日常生活での周囲の観察力を問う)
国語…B広島県・広島市と平和学習、日本の国際貢献など。(学校での授業内容の理解)
理科…@単純な暗記問題の減少(全体の半分以下、しかし基本事項の暗記は必要)
国語…Aデータ分析・処理能力などの問題が増加。(思考力をみる内容が増加し、さらに難化)
国語…B写真や図解にからんだ観察力が問われる。(学校教科書内容のきちんとした理解)

 全般的に思考力や記述力を問う内容はもちろん、国語での日常会話などの言葉、算数ではパズルなどの発想力、理科・社会では身の回りの日常生活体験への関心を問う問題も増えてきた。そして各教科最近顕著になってきているのが、文章量・思考の必要な問題量の多さでのスピードの要求である。試験は時間との戦いでもある。的確でしかも速い問題処理能力が要求される傾向にある。
 こうした入試分析を前提として、この後、バージョンアップした速読トレーニングや、理科・社会などの暗記ものが苦手な生徒の強い味方「カイバくん」トレーニングを紹介しながら、白石学習院の各教科の対策や授業、家庭での学習のあり方について説明した。特に「カイバくん」の実演には、生徒・保護者の方の熱い視線と大きな期待感が感じられた。

 約60分にわたる説明であったが、会の終了後の参加した新小6生の決意に満ちた顔や、内容に十分納得されたようすの保護者の方々の表情が印象的であった。
 新年度の諸注意事項を説明して約2時間の会を終了したが、会場は終始保護者の熱気に包まれていた。


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