←左の画像がご覧いただけない場合は

バナーからダウンロード(無料)してご覧ください。→

 平成14年7月13日(土)台風の影響で天候が心配されたが、アステールプラザ中ホール収容人数(約550)をはるかにオーバーし、立ち見もでるほどのたくさんの参加者で熱気にあふるものとなった。冒頭、当院学院長から、「新学習指導要領の実施・完全5日制などの教育改革に将来の変遷までも視野に入れた柔軟な対応を行っているので安心してお任せいただきたい。」また、「夏期講座にどれだけ基礎の定着を図ったかが秋以降の学力の伸長に影響が出ることを踏まえ、この全体会をこころの切り替えの催しとして受けとめて頂きたい。」と挨拶した。次に、読書感想文コンクール(当院主催)最優秀賞・学院長賞、*1)SGチャンピオンシップ連続4回チャンピオン、*2)速解力コンテスト(当院主催)優秀者の表彰し、山陽女学園石田校長のご配慮により、同校マーチングバンドによる華麗なドリル演奏で参加者を魅了した。さらに、当院卒業生による各学校紹介へと移り、広大附属中学・広島学院中学・ノートルダム清心中学・広島女学院中学・工大附属中学での学校の様子を伝えた。参加者は生の声に、興味深く熱心に聞き入っていた。


↑満席の会場
↑学院長挨拶 ↑表彰 ↑山陽女学園マーチングバンド ↑各学校紹介

 パネルディスカッションでは、*3)『教育の夜明け前』のテーマのもと、各学校の内容を詳しく聞くことができ大変参考になった。今回の文部科学省による教育改革について私学側は、「総合学習への対応は何年も前からこうなることを想定した取り組みをしてきた」、「現場での混乱はない」、というスタンスで一致していた。また、完全5日制への対応については、広島女学院が今年から、修道学園が来年から導入であるが、今までのカリキュラムに影響の出ない工夫がなされている。広島学院・ノートルダム清心・工大附属中学は完全5日制は導入せず、当分の間今までどおり、隔週の第2・第4土曜日のみ休みにする考えを明らかにした。次に、今回の文科省による新学習指導要領は、学力低下は避けられないことに触れ、私学の入試問題内容の変更について聞いた。私学側はどの学校も指導要領から逸脱した内容を出題することはないとしながらも出題レベルは今までどおりのレベルを維持する考えで、文科省の指導要領はミニマムスタンダード(最低内容)なのでそこから発展する内容についての出題は可能であるという考えであった。続いて平成15年度入試日程を見ると、毎年のように話題性のある修道中学は1日入試に変更し、専願制度も廃止という情報。広島女学院中学の調査書の扱いやノートルダム清心中学の面接・調査書重視検討中など普段聞くことができない情報もあった。参加者は、「入試問題レベルが変わらないということで、受験態勢へ早い段階から入らないと間に合わない。」「ますます私学への期待が高まってきた。」「各学校の先生から直接意見が聞けて参考になった。」などの声が多かった。



パネルディスカッション風景

 このあと、クイズ「夏の陣」“〜受験変化形に勝つ〜”パソコンを利用した参加者一体型のゲームで楽しんだ。さらに普段見ることができない各教室の教師紹介もあり盛りだくさんの内容であったが、参加者は、「もっとクイズをやりたかった。」「あっという間の2時間で有意義であった。」「企画が面白かった。」「また参加したい。」・・・などで、大好評のうちに終了した。

*1)SGチャンピオンシップ・・・1998年より、思考力・発想力の育成を目的とし、生徒自由参加型の機関紙で、毎月1日発行、1回の出題数3問で、全問正解者はその月のSGチャンピオンの称号が与えられる。今年7月で第50号となった。
*2)速解力コンテスト・・・2001年より、能力開発の一環として、速脳速読トレーニングを導入。見る速度を上げることで右脳開発をし、他の理解力・判断力なども脳の汎化作用を利用したトレーニングの成果を速解力コンテストと題して実施したもので、今回が第1回となる。
*3)教育の夜明け前・・・時代は、21世紀に突入した。本年度より小学校・中学校で新学習指導要領の実施、来年は高等学校も新学習指導要領へと移行される。教育界も大きなターニングポイントを迎え、新世紀が求める人材育成への過渡期であることから、このテーマとなった。

 

 7月13日(土)午後2時〜4時、中区のアステールプラザにて中学部全体会が行われた。夏期講座を前にして毎年この時期に行われるが、今年のテーマは「教育の夜明け前」。ゲストとして、公立高校から国泰寺高校才木先生、基町高校日浦先生、私立高校からは修道高校田原先生、城北高校清水先生、工大附属広島高校八川先生に参加していただいた。生徒の間でも特に人気の高い公立・私立高校の先生方の参加だけに、どんな話が聞けるかと、事前から生徒保護者の期待も大きかった。
 定刻の2時、当院中学生と保護者、また事前申込みのあった外部の保護者も含めて約450名の参加で会場はいっぱいになった。
 まず、白石学院長の挨拶から始まる。学院長は、「新学習指導要領の実施・完全5日制などの教育改革に将来の変遷までも視野に入れた柔軟な対応を行っているので安心してお任せいただきたい。」また、「夏期講座にどれだけ基礎の定着を図ったかが秋以降の学力の伸長に影響が出ることを踏まえ、この全体会をこころの切り替えの催しとして受けとめて頂きたい。」と、述べた。次に、当院第2回模試成績優秀者と速読優秀者の表彰があり、特別ゲストとして山陽女学園のマーチングバンド部の演奏。全国大会に出場するほどのパフォーマンスには会場から感嘆の声とともに惜しみない拍手がなりやまなかった。

    

  恒例の当院卒業生による各高校紹介の後、いよいよ討論会の始まりである。会の進行は五日市駅前教室郷原。以下、討論会の内容のまとめである。

 初めに郷原のほうから、「久しく“私公高低”といわれていた広島県高校入試は、公立オール単独選抜、来年からの学区の大幅な改変など、公立高校の人気回復とともに私立上位人気校はどんな対応をしていくのか。」とのプレゼンテーション。

 1.公立高校の改革についてどうとらえているか
公立高校側は、「まず、生徒にとって選択幅が広まり、努力すれば希望高校に入学できる。また、学校側にとっても独自色を出しやすくなった。」(国泰寺;才木先生)「生徒自ら選んで入ったということから、やる気のある生徒が増え、学校全体が活性化された。」(基町;日浦先生)と。一方、私立高校側はどう見ているか。広島高校八川先生は、「広島県全体の教育の向上にとってはよい。」また、城北高校清水先生も「私学もこうした流れを積極的に受け止め、今まで以上に生徒に選んでもらえる学校づくりを進めなくてはならない。」と、両校とも今まで進めてきた学校改革・実績に裏づけされた発言とも受けとられた。

 2.推薦入試について
工大附属広島高校は、定員の約50%を推薦入試でとる。国数英の3教科の学科試験と調査書・面接にて決定。当校を希望する生徒に入ってもらうため、万一推薦入試で失敗しても一般入試で再度チャレンジすれば有利に扱う。
城北高校も、国数英の3教科の学科試験を課すが、従来設けていた推薦基準(内申点;4以上/5段階)を来年はなくすかもしれない、と。城北を第1志望としている、より活力ある生徒に入学してもらいたいためとのこと。
推薦入試で、もっとも注目をあびたのは修道高校。来年は、一般入試廃止、推薦入試のみ。定員も外部募集約60名。従来の指定校推薦と新しく行う一般推薦の2通りで募集する。一般推薦は、調査書の推薦基準を設けない、学校長の推薦があれば、だれでも受験できる。後は適性検査T・U(5教科の基礎的素養を見る)と面接にて決定。やるべきことがきちんとでき、自分の意見が主張できる、意欲・向上心を持った生徒を望むと、田原先生のホットな情報を交えての説明。
公立高校選抜Tは、調査書・作文(小論文)・面接にて決まる。面接はあまり差がつかないので調査書・作文が勝負になりそうだ。調査書は1年・2年・3年の合計で決まる。また、作文もかなり記述力・表現力を培っておかないと高得点できない。特に基町高校はハイレベルの争いになり、推薦入試では圧倒的に女子生徒が多い。

 3.一般入試について
公立高校選抜Uは、一般に調査書130点と学科試験125点で決まる。しかし、受験倍率が合否に大きく左右する。市内屈指の高倍率国泰寺高校は、年々受験生のレベルは上がっており、新しく設置された理数コースは男子生徒が多いが、さらにハイレベルの生徒が集まっている。また、基町高校は受験倍率は低いものの一般入試においても各中学校の上位生が受験しているようだ。公立高校は倍率や受験者レベルを考えると、基町・国泰寺高校のような上位人気校とそうでない高校の序列が、来年からの学区改変でさらに進みそうな気配である。

 4.生徒からの質問コーナー
白石学習院各教室の生徒が、参加5校の先生方に直接以下の質問した。
 @修道高校の面接はどんな内容か?成功するポイントは?
 A基町高校は、週5日制になってどんな対応をしているか?
 B広島高校に高校から入学して内部生についていけるか?
 C国泰寺高校では英語による面接があるが、難しいのか?
 D城北高校の一般入試のレベルは?
 E中学でのクラブ活動や生徒会活動は、入試で評価されるか?
 F国泰寺高校の理数科について知りたい。
 G公立高校各レベルについて知りたい。     など。
 具体例を挙げながら、わかりやすい各校先生の説明に、生徒も熱心にメモをとっていた。

 5.最後に、各高校の学校紹介。
 質問コーナーが予想以上に盛り上がり、時間オーバー気味のため、各先生には「どうしても伝えておきたい一言」と題して手短に各高校をアピールしていただいた。
 修道高校=推薦入試で入りやすくなった。「是非、修道」と思って頑張ってきた生徒、やる気のある生徒、来てほしい。そうした生徒が、絶対入ってよかったという学校である。
 城北高校=男子校であるが、大学進学という進路を保証すべく学力を培う。修道の枠が狭くなって入れなかった生徒も城北がある。任せてほしい。
 工大附属広島高校=男女共学など十年来の特色ある改革をしてきて、「確かな学力と国際性と創造力」という21世紀を力強く生きる生徒を育てたい。
 基町高校=部活と勉強を両立させることを目標にしている。ほとんどの生徒が部活をしてしかも国公立大学を目指している。宿題が多いし、楽ではない。勉強したい生徒に来てほしい。
 国泰寺高校=文科省より全国26校のスーパー・サイエンス・ハイスクールに指定された。国公立難関大・医歯薬系大学を中心とした進学校になる。10/19(土)オープンスクールにぜひ参加を。

 60分という時間がとても短く感じられた討論会であった。今年は中3に混じって中1・2年生の生徒も多数参加していたが、皆真剣な表情で各高校先生方の話に聴き入っていたのが印象的だった。この会が、生徒一人一人、夏休みに向けての大きなステップになることを期待する。
最後に、クイズ「夏の陣」や各教室“爆笑”教師紹介があり、楽しいうちに全体会が終了した。


閉じる