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午後5時からの開演にもかかわらず,参加者が続々と増え,会場最大収容人員500名まで膨れ上がり大盛会であった。
最初の学院長挨拶では,夏期講座に向けての生徒さんの心構えを説明した。その後,大学入試において,また各教科成績向上のキーワードとしてロジック=論理性について触れた。英語であろうと国語であろうと,きちっとした話や思考の道筋がなければ,大元を捉まえることができない。とりわけ同時通訳では先を見越して瞬時に訳し始めることからしてもロジックが極めて重要で,そのためには日本語での論理性が大前提であることを話した。
続いて広島大学総合学科助教授の谷本先生から参加者へエールを送るご挨拶をいただいた後,同時通訳の実況をしていただいた。発言者は米国出身の美しいクレズワイザーさん。「日本の若者に贈るメーセージ」と題して英語演説をしていただいた。彼女の発言に合わせて,谷本先生のよどみない流れるような美しい日本語での同時通訳に参加者は驚きを隠し切れない表情で話に聞き入っていた。発言趣旨は別途英文にて掲載をしているが,外国ヘ行くこと,自分の夢を実現すること,自国の文化や歴史を大切にすることの3つの要点を自分の体験を織り交ぜながら短い時間ではあったが,熱く語っていただいた。
同時通訳の興奮が冷めやまぬ中,東進衛星予備校の「驚異の現代文」で受験生に圧倒的な人気を誇るメインゲスト出口汪先生の講演が始まった。
現代文の論理と言えば,かなり難かしい話だろうと想像した参加者が多かったかもしれないが,さすが難しいことをわかりやすくする話の切り口は抜群。ご自分の中学高校時代の天真爛漫さや友人関係,歌手になる夢,三浪した経験,大学での先生とのやりとりなど赤裸々にお話いただき,会場は大爆笑となった。こうした体験談の中,終始一貫して大器晩成型である先生の,「勉強の楽しさ」を見つけていく過程を,わかりやすくお話いただいた。
後半の話では現代文の三要素は,「言語・論理・現代に対する認識力」とした上で,とりわけ論理の大切さについて,子供を例に出しながら,他人を意識するようになって自然発生的に身につけていく初歩段階から始まり,欧米の抽象的論理が日本に根付いてでき上がっている現代文を見事に分析していただいた。また現代文に強くなる秘訣として,物事をこうだ!と決めつけないで,いろいろな考えを幅広く吸収する努力をすれば,自ずと自分の考えが生まれてくるものであり,それが器を大きくすることに結びつくというお話をいただいた。また良く見られるような,何となくわかった気になるタイプの現代文勉強に対しては手厳しい指摘があるなど,緩急を織り交ぜた先生の話術に,参加者は時間の経つのも忘れるほどであった。まさに感動と学習意欲を掻き立てられる講演内容であった。
全体会最後の締め括りは当院高校部チューターによるロック演奏。飛び入りで参加した当院高校部責任者M先生のプロ級のドラムにはさすが生徒たちも度胆を抜かれたようだ。
参加者からは口々に「こんなに気合をもらったことはない!」「これほどの内容とはおもわなかった!」と主催者側としてはこの上ない賛辞をいただき,無事終了した。